『プログラミング教育』が学校教育に組み込まれた背景を知るには、視点を世界に向ける必要があります。
プログラミング教育の発端は「第4次産業革命」
突然ですが、「産業革命」という言葉に聞き覚えはありますか?
そうです。歴史教科書にかかれていましたねっ!(遠い記憶ですが)
歴史の時間に習ったのは、18世紀〜の「第1次産業革命」。
蒸気機関の開発による動力の刷新、工場化等で一気に産業が変わった時期です。
18世紀から現在までを見ていくと、産業革命が数回起こっています。
第1次産業革命 | 18世紀半ば〜19世紀 蒸気機関の開発、工場化、鉄、繊維 |
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第2次産業革命 | 20世紀初頭 電力を使った大量生産、電話機・電球の開発 |
第3次産業革命 | 1980年代 デジタル革命、情報通信技術の発達、インターネット |
第4次産業革命 | 2010年代 情報技術の活用、ビッグデータ、AI、ロボット |
第5次産業革命? | バイオテクノロジー?? |
現在は、「第4次産業革命」の段階です。
「第4次産業革命」を提唱したのがドイツ政府です。
↓短くまとめられている動画です。
未来の担い手のためのプログラミング教育
「第4次産業革命」では、情報技術が中心となります。
作るのにも、使いこなすにも、プログラミング要素が大きく関わっています。
例えば、
- ロボットをつくる
- AIを使う
- インターネットを利用して情報を得る
- 得られたデータを有意義に使い、新たなサービスを生み出す
- 家電とインターネットをつなぐ(Alexaとか)
など。
人材不足は日本だけではなく世界中で言われており
各国で様々な対策がされています。
アメリカ
2016年オバマ大統領の「Computer Science for All」というプロジェクトから
教育イノベーションが起こったと言われています。
コンピュータサイエンス教育の必修化、オンライ講座、オンライン学習管理システムなど
サービスが生まれています。
韓国
お隣韓国は、2010年から国を上げてのIT環境整備が始まっています。
IT環境が整っているので、教育現場にもオンラインシステムが日本より進んでいます。
プログラミング教育必修化自体は小学校は2019年度からですが、
高学年はプログラムを組む授業があるそうです。
エストニア
IT教育の最先端の国です。
2001年にはすべての学校がコンピュータの導入、インターネットにつながっている状態です。
2012年にはプログラミング教育がスタートしています。
HITSA(英語で「The Information Technology Foundation for Education」の意)という国、大学、企業が出資しているNPO法人が、プログラミング教育の先生の研修、教材作りを作っています。
日本は、教育現場へのIT環境もまだまだです。(地域によってかなりの差があります)
IT教育についても遅れをとっています。
小学校への「プログラミング教育」が入ってきたのは、「第4次産業革命」を担う人材を育成するという意味合いが大きいです。
まとめ「なぜ、プログラミング教育が必要か」
- 「第4次産業革命」を担う人材育成
のため